シフト勤務で重要になる引き継ぎ業務

基本的に病床を持つ医療機関は、24時間体制で患者さんのケアを行わなければなりません。その場合、看護師の勤務は、交代制のシフト勤務になるのが一般的です。日勤、準夜勤、深夜勤といった勤務時間帯に分けられています。シフト勤務におけるトラブルを起こさないためには、スムーズな引き継ぎを意識することが大切です。

そこで本文では、シフト勤務で働く看護師に向けて、引き継ぎ業務の流れの概要をまとめてみました。引き継ぎ業務は、患者さんの安全を守る上で非常に重要です。引き継ぎが不十分だと、重大な医療ミスに繋がる可能性もあります。そのため、看護師は、責任感を持って、正確に情報伝達を行う必要があります。日勤の看護師は、夜勤の看護師から、患者さんの状態や夜間の出来事、医師からの指示などを引き継ぎます。夜勤の看護師は、日勤の看護師に、日中の患者さんの様子や行ったケアの内容、医師の指示などを伝達しなければなりません。そして、深夜勤の看護師は、準夜勤の看護師から、夕方以降の患者さんの状態や夜間のケア内容、医師からの指示などを聞き取ることになります。

自身が引き継ぎを行う際には、患者さんの氏名、年齢、病名、症状、アレルギーの有無、服用している薬、治療内容、注意事項などを正確に伝えましょう。口頭で伝えるだけでなく、電子カルテや看護記録などに、必要な情報を記録しておくことも大事です。そして、正確なのはもちろん、わかりやすい言葉で簡潔にまとめることも意識しましょう。