入院病棟に勤務する看護師の勤務形態には、大きく分けて2交代制と3交代制があります。2交代制とは日勤と夜勤です。夜勤は夕方から翌朝までの勤務で、途中で仮眠休憩を挟んで12時間以上の勤務に就きます。入院病棟では夜は患者さんも眠っているので、日勤と比べると業務はさほど多くはありません。しかし、夜勤で働く看護師は、日勤よりも少ない人員配置になります。また、夜間は主治医の不在や検査がすぐに行えない場合も多々あるので、夜勤の看護師は知識と経験がより求められます。
さらに、NICUやICUといった集中管理室とよばれる部署では、24時間にわたり濃厚なケアが行われるため、日勤と夜勤の勤務内容がほとんど変わらない場合もあります。労働基準法の勤務時間の規定により、夜勤が終わった日と翌日は休みになりますが、ハードだと感じることもあるでしょう。そのため、病院によっては、2交代ではなく3交代制を導入しているところも少なくありません。
3交代制では、日勤と準夜と深夜に分かれます。準夜は夕方からおよそ22時頃までと、深夜は夜から翌朝までの勤務になります。そして、準夜勤の看護師の主な役割は、夕食の食事介助や食後の配薬、口腔ケア、就寝前のトイレ介助などになります。3交代姓の場合、勤務時間が8時間程度になるので、日勤から準夜、日勤と深夜などのシフトの組み合わせて勤務をする場合もあるようです。そのため、交代制のシフトで働く場合は、看護師は自分のライフスタイルを考慮して、働きやすい勤務形態を選択していくことが重要です。